Affinityを使って現像してみた。Pixelmator proやPhotoshopと比べての感想
前回記事で予告しましたが御宿シリーズの3回目の本記事はAffinityでRAW現像と補正をしました。前回記事ではApple純正のPixelmator proを使用しました。そしてこのサイトの8月以前の記事はAdobe Photoshopで補正しています。
ここ数ヶ月で3種類のアプリを使うことになりましたが、正直長年使ったPhotoshopに対して他の2種のアプリを使い始めの状態では仕上がりも操作感も比べるのは酷だと感じます。それでも年々価格が上がっているAdobe製品を使い続けるのか、というテーマは常に付きまとっていました。
正直、パラメーターの量とそれに伴う効果などは、極端に言うと目を瞑っていても想定できるPhotoshopと、スライダーを微調整したくてもグイッと大きく動いてしまってやり直すなど、他の2種のアプリではそんな操作を繰り返しました。
1つ前に使ったPixelmator proはApple純正ということで、Macユーザー以外は使うことはができません。その上買い切りとはいえ8千円の有料アプリです。その点AffinityはMac、Windows、iPadで使える無料アプリなので、多くのユーザーが使えるという特徴があります。
ただAffinity上でAI機能を使う場合は有料のサブスクリプションサービスを契約しなければならないので、そういう使い方が必要な場合には有料になります。私は無料のまま使いましたので、AIがどういった動きをするのか、またどの程度便利になるのかは不明です。
最近ではどんなアプリにも搭載されているAI機能です。どう使うかによって変わってくるとは思いますが、例えばワンクリックで自分が納得できる補正ができるかと言うと、私の場合は自分で手を加えないと納得できる補正はできない。という今のところの結論です。
Pixelmator proのAI機能を使ってとても便利だと感じたのが、水平取りなどの傾き補正がワンクリックで出来るのはすごく便利だと感じましたし、やはり作業は速いです。なので補正量やインターフェイスに慣れてしまえばPixelmator proは良いと感じました。
Affinityについては、メニューや設定の名称がPhotoshopと同じだったり似ているところが多いので、これも慣れは必要ではありますが、Pixelmator proに比べてPhotoshopからの移行はしやすいのではないかと感じました。
ただAffinityはRAWデータを開く、現像する、補正後に保存する、などの一連の動作がPixelmator proに比べてとても遅いです。プロだったら“時間は金”なので、質が伴うことが条件ではありますが、スピード面ではPixelmator proの方が上だと思います。
Photoshopを含めてどれも多機能なのでスキルさえあればどのアプリも出来ることは大きく変わらないので、あとは環境と好みの問題だと思いました。ただこれらのツールを試したことで、このサイトで使う画像の補正程度ではもうPhotoshopは使わなくても良いかと思いました。
仕事で使う場合は別で、他の企業や人との連携などがありますのでなんとも言えませんが、コスパが良い2種のアプリについて、特にAffinityのベクターやレイアウトなどはテストを重ねようと思っています。
実はカメラを始めたばかりの頃、「とある・・・」の最初の方はjpg出しをしていたこともあってMac純正のプレビューで補正していました。その後ニコン純正の補正ソフトも使いましたが、パラメーターと効果のバランスが自分に合わなくて結局Photoshopに戻ったという経緯がありました。
ですが、今回の2種のアプリはどちらも良いアプリだと思いましたし、あとは自分のスキルの問題だと感じましたのでとりあえずは使い倒すことが重要かと。さて、次の記事はどちらのアプリでやりましょうか。気分で使い分けるのも良いですがスピードは大事です。
時間に余裕があればAffinityで、余裕がなければPixelmator proでいきましょうか。とりあえずはMacユーザーの方もWindowsユーザーの方も無料のAffinityを使ってみたら良いのではないでしょうか。これはオススメできます。無料なので長期にわたって使ってみることができるのはありがたいですね。
秋の御宿で危険を感じたりクルマは泥に塗れたり(3)
他県から訪れる人に人気のサーフスポット「御宿」で平日に行って撮影した3回目です。前回記事で野鹿に遭遇しました。撮れているとはまったく思っていませんでしたがシャッターを切ったら思いがけず野鹿の姿を捉えていて驚きました。
海に出て足元がゆるい砂浜を歩いて海を撮ったりしていましたが、構図に面白みを感じなくなったので、来た道を戻ることにしました。実は海に出る直前に道が2つに分かれていたのですが、海に向かって右の方に歩いた先がゆるい砂浜の場所でした。
砂浜をウロウロしている時に、海面から10メートルくらい上の藪の中から大きなレンズを構えている人がいました。私が来る前からその場所で張っていたとすると暗い時間からそこにいたのでしょうから、その人の撮影を邪魔したくなかったので、もう1つの道には行きませんでした。
そういう訳なので来た道を戻るのですが、それは鹿に出会ったあの道を歩くことになります。最初に鹿を見かけた茂みのちょっと手前でまた鹿を見つけました。これも一応シャッターを切りましたが、どこにいるのかは見えませんでした。
帰って現像したらカメラ目線をくれている鹿が写っていました。そしてまた歩いていると次の茂みで別の鹿を見つけましたが、それは少し距離があったために70mmでは捉えられませんでした。茂みを抜けて望遠レンズに交換して少し待ちましたが、もう会えませんでした。
この記事の最後の方、なぜ同じような写真がこんなにたくさんあるのか、の意味を分かっていただきたくて先に説明させてもらいました。
撮影は愛機ニコンD810、レンズは標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR)と、望遠ズームレンズ(AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED)を使っています。WBはオートでRAW現像と補正はAffinityを使用しています。

D810, 24-70mm(35mm), f/6.3, 1/800, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
雲が太陽を隠していますが、こういった朝日も好きです。

D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/1000, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
この構図だと暗くなりますね。雲の輪郭が輝いて見えるのは好きですが、雲がちょっと黒すぎます。

D810, 24-70mm(24mm), f/6.3, 1/25, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
来た道を戻るということはここに入っていくということです。明るく見えますが露出は厳しいです。

D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/80, ISO100, 撮影モード絞り優先オート
海のキラキラと同じくらい草木のシルエットが好きです。

D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/80, ISO3200, 撮影モード絞り優先オート
自分が立っているところは明るかったのですが、絞ったまま撮ったらやはりISOが上がりました。

D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/80, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
足元は泥濘んでいますが道はちゃんとあります。

D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/80, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
暗い場所で撮るのになぜ絞ったままかと言いますと、もし鹿が撮れた時に少しでもパンフォーカスに近い感じで撮りたかったんですが、f/4でも良かったかも知れません。

上の画像のトリミング
で、トリミングしたのがこれです。マニュアルでフォーカスする時間がないのでオートで撮りましたが、手前の草が明るいのでピントが草に行っちゃいました。野生動物を撮るのは難しいと実感しました。

D810, 24-70mm(70mm), f/6.3, 1/80, ISO4000, 撮影モード絞り優先オート
少し頭の上が明るくなると撮るのですが、明るいところから暗いところを撮ると結局暗いのでISO感は上がってきちゃいますね。

D810, 24-70mm(42mm), f/2.8, 1/50, ISO2800, 撮影モード絞り優先オート
トンネルが見えてきました。開放にしましたがISO感はそれなりに上がりました。

D810, 24-70mm(34mm), f/2.8, 1/40, ISO200, 撮影モード絞り優先オート
トンネルに入る前に振り返って撮りました。緑が好きな感じで、やはり逆光での撮影は気持ちが盛り上がります。

D810, 24-70mm(34mm), f/2.8, 1/6, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
背後から朝日が照らしてくれているからかトンネルの中がすごく明るく撮れましたが、こんな風に光が入った記憶はないのでカメラの設定がこれを撮らせてくれたのかも知れません。

D810, 24-70mm(70mm), f/2.8, 1/60, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
やはり上の画像の明るさはシャッタースピードにあったかも知れません。出口近くで撮ったらこうなりました。

D810, 24-70mm(70mm), f/2.8, 1/80, ISO1400, 撮影モード絞り優先オート
緑が美しいと感じました。

D810, 24-70mm(40mm), f/2.8, 1/40, ISO1000, 撮影モード絞り優先オート
冷静に見てみるとすごい道です。こりゃあ鹿も出るわ。って感じです。

D810, 24-70mm(70mm), f/2.8, 1/80, ISO2000, 撮影モード絞り優先オート
道を進んで振り返ったらさっきのと違う鹿を見つけましたが、カメラを構える間もなく見えなくなってしまいました。

D810, 24-70mm(70mm), f/2.8, 1/80, ISO360, 撮影モード絞り優先オート
同じ場所で出口の方向を見ると車道のすぐ近くまで来ていました。最初に会った鹿も最後に見掛けた鹿も車道のすぐ近くにいたんだと思ったらなんとも言えない気持ちになりました。

D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/160, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
もう見られないだろうと思いながらも遠くても見つけられたら撮りたいと思って望遠ズームにレンズを交換しました。久しぶりに望遠の圧縮効果が楽しいと感じました。

D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/125, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
鹿を探してはいたんですが望遠らしい雰囲気で葉っぱを撮りました。

D810, 70-300mm(300mm), f/5.6, 1/00, ISO6400, 撮影モード絞り優先オート
何時間も息を潜めて待っていたら見られるかも知れませんが、なにせ待てない私なので最後にマニュアルでピントをグリグリして撮りました。結局望遠ズームでは3枚しか撮りませんでした。
今回は以上です。
溝に落ちそうになったり鹿に出会ったり御宿の山ではいろんなことがありましたが、この日はもう山に入りませんでした。この件でgarakutaさんに言われたのは「初めて行くのなら日中の明るい時間帯に行かないと危ないですよ」でした。
確かにそうなんですが、私の性格の場合ロケハンに行ったつもりがその場で本番撮影、みたいなことが多いんですね。本当に。
性格はともかく、こういった癖を直さないとそのうち逝ってしまうことになりそうです。で、山道から出たのですが帰るわけではなくトボトボと歩きながらクルマに戻って、御宿の一番メジャーな場所に近い駐車場に停め直してまた歩き出しました。
次回はそんな写真を紹介します。
私事ですが11月から新しい仕事が始まったので、あまり時間が作れなくなることが増えてきました。そんな理由で今回の記事も遅れてしまったのですが、次回以降も更新が遅くなる可能性が高いです。
そして音楽業界では年に一度のお祭りとも言えるブラックフライデーセールが世界中で始まっています。さっき日本のサイトのタイムセールですごく安い商品があったのでポチろうとしたのですが、サーバーエラーが出てサイトに繋がりませんでした。
何度かリトライしていましたが一向に繋がらずに、やっと繋がったと思ったら今度は決済画面に進めない。その後もリロードを繰り返していたんですが、やっと繋がったと思ったら在庫切れになってしまいました。
後日、商品は復活すると書かれていましたがきっとタイムセール価格にはならないんでしょうね。在庫がどれくらいあったのかは知りませんが、マイノリティだと感じていた音楽を作る人たちが、サイトが繋がらなくなるほど殺到していることにも驚きました。
自分が興味ある商品がこれからお買い得価格になるかは不明ですが、もし買えても買えなかったとしても年に一度のお祭りを楽しみたいと思います。
よろしければまたお越しください。
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